J-03-03 / 03 圧して形にする / Forging Worker

鍛造工/鍛造設備オペレーター

別名: 型鍛造工、自由鍛造工、鍛造加熱設備オペレーター、鍛造設備オペレーター、鍛造プレス設備オペレーター[1]

加熱した、または常温の鋼・アルミニウム・ステンレス・チタンなどの金属素材を、鍛造機で圧して形にする仕事。鍛えた製品は金属組織が緻密で強く、自動車や産業機械の重要保安部品になります。

Code / 図番
J-03-03
Stage / 工程
03 圧して形にする
job tag 掲載名
鍛造工/鍛造設備オペレーター
統計の対応分類
鋳物製造工、鍛造工
解説の更新年度
2019
Checked / 確認日
2026-10-28(job tag データ取得日)

主要な数値職業分類単位の全国値

賃金(年収)
507.5万円
年齢
43.4歳
有効求人倍率
5.95倍
就業者数
36,120人

物差しの両端は掲載19職業の値の最小と最大、灰色の目盛りは他の職業、朱の線がこの職業です。出典: job tag 統計データ欄[3](統計の詳細)

情報の区分

  • ①公式の本文・データで確認: job tag の解説・数値データ、法令の条文、技能検定の実施職種一覧など、出典の本文で確かめた内容
  • ②未検証: 出典の本文で確かめられていない内容。このページには掲載していません
  • ③当サイトの整理: 工程の区切り・設備の種類のまとめ方・職業の近さの計算など。事実ではなく見方の提案です
01

この仕事の要点

① 公式の本文・データで確認

  1. job tag の解説では、鍛造は金型を使う型鍛造と、金型を使わない自由鍛造の大きく二つに分けられるとされています。[1]
  2. 型鍛造には、加熱した材料を成形する熱間鍛造と、表面を潤滑処理して常温で成形する冷間鍛造があります。[1]
  3. ハンマー作業は力の入れ具合で加圧力が変わるため熟練を要し、プレス作業はトランスファー装置の導入など自動化が進んでいると解説されています。[1]

工程の中の位置(当サイトの整理)

  1. 01 型をつくる
  2. 02 溶かして固める
  3. 03 圧して形にする
  4. 04 削って仕上げる
  5. 05 つなぐ
  6. 06 表面を整える
  7. 07 組み立てる
  8. 08 確かめる
  9. 09 設備を守る
02

仕事の工程図

job tag の解説を、作業の流れに沿って並べ直しました。

① 公式の本文・データで確認③ 当サイトの整理

  1. 工程 1: 金型を取り付ける

    鍛造機に金型を取り付け、機械を調整する

  2. 工程 2: 加圧して成形する

    加熱した、または潤滑処理した材料を金型の上に置き、機械を作動させて加圧成形する。ハンマー作業は力の入れ具合で加圧力が変わる

  3. 工程 3: バリを取る

    加圧によってはみ出た部分のバリを取る

  4. 工程 4: 寸法を確かめる

    製品の寸法などを確認する

  5. 工程 5: ラインを見守る

    自動化されたラインでは、加熱・鍛錬・成型の工程を監視・調整し、不具合に対応する

工程の区切りと並びは、job tag の解説をもとにした当サイトの整理です。job tag の数値データにはこの職業のタスクが収録されていないため、工程ごとのタスクと実施率はありません。

出典: job tag「鍛造工/鍛造設備オペレーター」の解説「どんな職業か」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

03

型鍛造と自由鍛造

job tag の解説は、型鍛造(熱間・冷間)と自由鍛造、自動化されたラインを運転する鍛造設備オペレーターをまとめて説明しています。job tag の数値データにはこの職業のタスクが収録されていないため、工程図はタスクの番号を持ちません。

① 公式の本文・データで確認

A

型鍛造(熱間鍛造)

加熱した材料を金型の上に置き、機械を作動させて加圧成形する

鍛造機(ハンマー・プレス)金型

B

型鍛造(冷間鍛造)

材料の表面を潤滑処理し、常温で金型を使って加圧成形する

鍛造機金型

C

自由鍛造

多種少量生産向きで、金型が使いにくい大型製品を扱うことが多い。ハンマーや金敷で、延ばし・据え込み・曲げ・穴あけ・せぎりの基本の加工を組み合わせて成形する

ハンマー金敷

D

鍛造設備オペレーター

ロボットなどを導入した製造ラインで生産設備を運転・操作し、加熱・鍛錬・成型の工程を監視・調整する。金型の取付けや機械の調整、不具合時の対応など鍛造工としての経験が必要な場合が多い

ロボットトランスファー装置生産設備

出典: job tag「鍛造工/鍛造設備オペレーター」の解説「どんな職業か」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

04

道具と設備

job tag の解説に挙げられた、よく使う道具・機材を設備の種類ごとに。種類から同じ設備を使う職業へ移れます。

① 公式の本文・データで確認③ 当サイトの整理

「job tag の記載」は job tag の解説の「よく使う道具、機材、情報技術等」の欄のとおりです[1]。種類のまとめ方と「同じ種類を使う職業」は当サイトの整理で、掲載19職業の記載どうしを照らし合わせたものです。記載がない道具を使わないという意味ではありません。

05

つくるものと職場

① 公式の本文・データで確認

つくるもの・使われる先

  • 自動車・産業機械・建設機械・航空宇宙・港湾船舶・鉄道車両などの重要保安部品
  • 日用品では刃物や工具など
  • 素材は鋼・アルミニウム・ステンレス・チタンなど。鍛造品は金属組織が緻密で、強靱性・耐摩耗性に優れる

勤務先

  • 自動車・電気機械器具・工作機械・鉄鋼会社などの大企業もある
  • 鍛造専業会社はほとんどが中小企業

出典: job tag「鍛造工/鍛造設備オペレーター」の解説「どんな職業か」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

06

働く環境

「仕事の性質」の回答の平均(1〜5。数値が大きいほど、その状況が多い・強い)。

① 公式の本文・データで確認

立ち作業4.1
座り作業2.3
空調のきいた屋内作業3.0
空調のきいていない屋内作業3.7
屋外作業2.2
一般的な保護・安全装備の着用4.3
厳密さ、正確さ3.9
同一作業の反復4.0
他者とのかかわり4.0
グループやチームでの仕事3.0

出典: job tag 数値データ「仕事の性質」[2]

解説に書かれた職場の様子

  • 朝から夕方までの勤務のほか、2 交替・3 交替の交替制勤務がある
  • 賃金は日給制または月給制が一般的
  • 作業の性質上、ヘルメット・安全靴・耳栓・眼鏡などの安全保護具の着用が義務付けられている
  • 安全対策と作業環境の向上が図られている

出典: job tag「鍛造工/鍛造設備オペレーター」の解説「労働条件の特徴」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

07

統計で見る

job tag の統計データ欄の全国値。職業そのものではなく、対応する職業分類の統計です。

① 公式の本文・データで確認

対応する主な職業分類: 厚生労働省編職業分類の「鋳物製造工、鍛造工」等
項目全国(職業分類単位)元の統計
就業者数36,120人令和2年国勢調査
賃金(年収)507.5万円令和7年賃金構造基本統計調査
労働時間(月)165時間令和7年賃金構造基本統計調査
年齢43.4歳令和7年賃金構造基本統計調査
1時間当たり賃金(一般労働者)2,311円令和7年賃金構造基本統計調査。残業代・賞与を含む
1時間当たり賃金(短時間労働者)1,817円令和7年賃金構造基本統計調査。残業代・賞与を含まない
求人賃金(月額)24.2万円ハローワーク求人統計 令和7年度
有効求人倍率5.95倍ハローワーク求人統計 令和7年度

鋳造工/鋳造設備オペレーターと、就業者数・賃金・労働時間・年齢に同じ統計値が掲載されています。対応する統計上の分類が共通のためで、これらの項目では職業の間の差は読み取れません(ハローワークの求人統計は値が異なります)。

出典: job tag「鍛造工/鍛造設備オペレーター」の統計データ欄(2026-10-29 確認)。job tag が令和2年国勢調査・令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成した値と、ハローワーク求人統計の値です[3]。都道府県別の値と留意事項は job tag で確認できます。

08

なるには・キャリアの経路

① 公式の本文・データで確認

  1. 01

    入職

    学歴・資格は特に必要とされない。高校などを卒業してすぐ就くのが一般的で、中途採用もある

  2. 02

    補助から覚える

    補助的な作業から徐々に難しい作業をこなす。鍛造技術の習得には数年、型鍛造のハンマー作業の習熟には 10 年以上かかる

  3. 03

    技能を証明する

    技能検定の鍛造技能士(1級・2級)が関連資格として挙げられ、取得すると技術の証明として評価される

出典: job tag「鍛造工/鍛造設備オペレーター」の解説「就くには」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

学歴(この職業で働く人が多いと感じる学歴)

高卒63.6
大卒31.8
専門学校卒13.6
短大卒9.1
高専卒9.1
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)9.1
高卒未満4.5
博士課程卒4.5

入職後の訓練期間

周囲の特別なサポートがなくても仕事ができるようになるまでの期間(回答の割合・上位3)

3年超~5年以下22.7
1ヶ月超~6ヶ月以下18.2
2年超~3年以下18.2

入職前の訓練期間が「特に必要ない」: 45.5%[2]。必須の条件ではありません。

これからの変化

  • 国際競争が激しくなり、製造ラインの機械化・自動化によるコスト削減に取り組んでいる
  • 精密鍛造関連技術などで、精度の高い製品の製造が可能になるなど技術革新も進んでいる

出典: job tag「鍛造工/鍛造設備オペレーター」の解説「労働条件の特徴」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

未経験から選ぶ: 入職前の訓練・一人前までの期間・体への負担を全職業で比べる

09

知識・スキル・興味

job tag「しごと能力プロフィール」の平均値(上位6項目)と、この職業で働く人の興味の型。

① 公式の本文・データで確認

知識(0〜5)

生産・加工3.54
機械3.00
工学2.04
数学1.82
設計1.77
物理学1.59

スキル(0〜7)

指導3.21
修理3.00
読解力2.86
クオリティチェック2.86
説明力2.72
傾聴力2.65

[2]job tag のデータには、一部の調査票でサンプルサイズ不足のフラグがあります(2022年度_A票)。

求められる資質

  • 品物を持ち上げ、移動を繰り返す作業のための一定の体力
  • 作業の基本を十分に理解し、安全へ気を配ること
  • 注意深さ・機敏さ・正確さ・器用さ

出典: job tag「鍛造工/鍛造設備オペレーター」の解説「就くには」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

興味の型

社会的2.70
慣習的2.68
研究的2.64
現実的2.60
企業的2.55
芸術的2.53

job tag の「興味」(ホランドの 6 類型をもとにした区分)の平均値。1〜5 で、棒は 1 を左端にしています。上位 2 つを太字にしています[2]。

10

資格・講習・法令

法令で決まっている要件(朱)と、技能の証明として評価される資格(青)を分けています。法令の要件は、その業務を行う場合にだけ関係します。

① 公式の本文・データで確認

特別教育

動力プレスの金型等の取付け・調整の業務

動力プレスの金型の取付け・調整を行う場合(鍛造の機械が対象になるかは機械の種類による。条文で確認)。対象: 動力プレスの金型、シャーの刃部、安全装置などの取付け・取外し・調整の業務。[6]

労働安全衛生規則 第36条第2号

作業主任者

プレス機械作業主任者

動力プレスを 5 台以上持つ事業場で、その機械による作業について事業者が選任する場合。対象: 動力プレス機械を5台以上持つ事業場での、その機械による作業。[5]

労働安全衛生法施行令 第6条第7号

job tag に掲載されている関連資格

1級鍛造技能士、2級鍛造技能士[1]

job tag の関連資格欄の一覧です。当サイトで制度の詳細を確認したものは上の表に載せています。

関係する団体・機関

job tag の解説データの「関連団体」欄の一覧(名称とリンク先は job tag の記載のまま)[1]。資格・講習・業界の最新の情報は、各団体の案内で確認してください。

資格・講習・法令の一覧(条文の位置と対象の職業)

免許を受けた者や技能講習を修了した者など、決められた資格を持つ人でなければ事業者が就かせてはならない業務(労働安全衛生法 第61条第1項・施行令 第20条)。 危険・有害な業務に労働者を就かせるときに、事業者が行わなければならない安全衛生の特別の教育(労働安全衛生法 第59条第3項・労働安全衛生規則 第36条)。 具体的に必要な教育・資格は、業務の内容と勤務先の指示で確認してください。

11

よくある質問

① 公式の本文・データで確認

鍛造工に資格は必要ですか?

job tag によると、入職に資格は特に必要とされません。関連資格として技能検定の鍛造技能士(1級・2級)が挙げられ、取得すると技術の証明として評価されるとされています。令和8年度の技能検定の実施職種一覧での鍛造の実施状況は、当サイトではまだ確認できていません(未確認)。

鋳造工とは何が違いますか?

鋳造は溶かした金属を型に流し込んで固め、鍛造は金属に力を加えて成形しながら組織を強くする加工方法です(job tag の解説)。当サイトの工程の整理では、鋳造工は「02 溶かして固める」、鍛造工は「03 圧して形にする」に置いています。なお job tag の統計データ欄では、両者に同じ統計値(「鋳物製造工、鍛造工」等の分類)が掲載されています。

12

近い職業と、その理由

技能・知識の得意な項目の並びが似ている順。共通する項目・設備・工程を根拠として示します。

③ 当サイトの整理

  1. 0.51

    ともに掲載職業の平均より高い: 公衆安全・危機管理・工学・物理学。

    比較表で並べる
  2. 0.34

    ともに掲載職業の平均より高い: 機械・工学・物理学。隣り合う工程。

    比較表で並べる
  3. 0.22

    ともに掲載職業の平均より高い: 生産・加工・化学。ともに低い: 道具、機器、設備の選択・数学的素養。同じ種類の設備: 金型・鋳型。同じ工程。

    比較表で並べる

近さは、job tag の製造の仕事に関わるスキル 22 項目と知識 12 項目の値を、掲載19職業の中で標準化して比べた値です(−1〜1。1 に近いほど得意な項目の並びが似ている)。当サイトの計算で、仕事の難しさや待遇の近さではありません[2]。

違いを解説したページ

職業マップで、鍛造工/鍛造設備オペレーターと他の職業の関係を見る

出典

  1. [1]独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月28日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成 shigoto.mhlw.go.jp/User/download
    利用条件: job tag 利用規約 第9条(ダウンロードデータは編集・加工・再集計等の二次利用が可能。ファイル名・バージョンを含む出典の記載が必要)
  2. [2]独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月28日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成 shigoto.mhlw.go.jp/User/download
    利用条件: job tag 利用規約 第9条(同上)
  3. [3]出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト)。job tag の注記による元の統計:令和2年国勢調査、令和7年賃金構造基本統計調査(いずれも job tag が加工して作成)、ハローワーク求人統計(令和7年度) shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/
    利用条件: job tag 利用規約 第8条(出典を明示した引用)。数値は職業ではなく職業分類単位の統計
  4. [4]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第14条・第59条第3項・第61条第1項」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000057
  5. [5]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生法施行令(昭和47年政令第318号)第6条・第20条」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347CO0000000318
  6. [6]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第36条」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032

本文は上記の資料を当サイトが要約したものです(job tag の解説文の転載ではありません)。タスク・数値・別名・関連資格は job tag のダウンロードデータを加工して掲載しています。