J-09-01 / 09 設備を守る / Industrial Robot Maintenance

産業用ロボットの保守・メンテナンス

別名: 機械保全工、工場設備保全員、産業用ロボット修理工、産業用ロボット保守・メンテナンス工、産業用機械修理工[1]

生産ラインの産業用ロボットを点検し、故障を防ぎ、止まったときは原因を突き止めて復旧させる仕事。日常点検・定期点検(オーバーホールを含む)・故障対応の3つが柱です。

Code / 図番
J-09-01
Stage / 工程
09 設備を守る
job tag 掲載名
産業用ロボットの保守・メンテナンス
統計の対応分類
はん用・生産用・業務用機械器具整備・修理工
解説の更新年度
2019
Checked / 確認日
2026-10-28(job tag データ取得日)

主要な数値職業分類単位の全国値

賃金(年収)
571.2万円
年齢
42.7歳
有効求人倍率
5.63倍
就業者数
401,150人

物差しの両端は掲載12職業の値の最小と最大、灰色の目盛りは他の職業、朱の線がこの職業です。出典: job tag 統計データ欄[3](統計の詳細)

01

この仕事の要点

  1. 日々の点検はユーザー企業の従業員が行い、定期検査や修理はメンテナンス会社に依頼するのが一般的、と job tag は解説しています。[1]
  2. メンテナンス会社にはロボットメーカー系・独立系があり、ロボットシステムインテグレーター(SIer)が保守まで手がける場合もあるとされています。[1]
  3. 点検で客先を訪問することが多く、大規模な点検は工場が止まる夜間・休日に行うこともあると解説されています。[1]

工程の中の位置(当サイトの整理)

  1. 01 型をつくる
  2. 02 溶かして固める
  3. 03 圧して形にする
  4. 04 削って仕上げる
  5. 05 つなぐ
  6. 06 表面を整える
  7. 07 組み立てる
  8. 08 確かめる
  9. 09 設備を守る
02

仕事の流れ(タスク)

job tag のタスク一覧。右の数字は、この職業で働く人のうちそのタスクを実施している人の割合(実施率)です。

  1. メンテナンスに必要なドキュメント(設計、開発、試験結果、マニュアル等)を読み込む。80.0%
  2. ドキュメントに不明な点、疑問点等がある場合、上司、ユーザー企業、開発会社等に問合せる。88.6%
  3. マニュアル等に従い日常的なメンテナンスを行う(バッテリー、潤滑油等)。91.4%
  4. マニュアル等に従って点検事項を確認し、生産ラインをスタートさせる。91.4%
  5. 生産ラインの状況を同僚と情報共有し、軽微な問題点等は同僚と協議する。91.4%
  6. 異常や問題がないか稼働状況を継続的に監視する。94.3%
  7. 異常や問題があった場合、その場所に行き、状況等を確認する。94.3%
  8. 異常や問題をマニュアル等に従い対処し、上司、ユーザー企業に報告する。94.3%
  9. マニュアル等にない問題等は上司、ユーザー企業、開発会社等と検討、協議する。94.3%
  10. 検討、協議に沿って、マニュアル等にない問題等に対応し、補修、調整等を行う。94.3%
  11. 定時に生産ラインをストップさせ、正常に停止したか等確認する。80.0%
  12. 生産ラインの稼働状況等を記録する。85.7%
  13. 生産ラインの稼働状況等を上司あるいはユーザー企業に報告する。82.9%
  14. 必要な補修部品、資材等を手配し、在庫管理する。91.4%
  15. 定期的に一時、生産ラインを止め、時間のかかるメンテナンス、ソフトウェアのアップデート等を行う。82.9%
  16. ロボットや生産ラインの問題点、改善箇所等をユーザー企業、開発会社等に報告する。82.9%
  17. 新たにロボットが導入される場合等、ユーザー企業、開発会社と協議する。85.7%
  18. 新たにロボットが導入される場合等の協議に従って、マニュアル等を変更し、日常の監視と点検等の変更を行う。80.0%
  19. ロボット量産前の耐久テストを行う。71.4%

job tag の注記のとおり、並び順は必ずしも実際の作業順ではありません。[2]

03

働く環境

「仕事の性質」の回答の平均(1〜5。数値が大きいほど、その状況が多い・強い)。

立ち作業3.3
座り作業3.0
空調のきいた屋内作業4.2
空調のきいていない屋内作業3.1
屋外作業2.5
一般的な保護・安全装備の着用3.8
厳密さ、正確さ3.8
同一作業の反復3.2
他者とのかかわり4.3
グループやチームでの仕事3.5

出典: job tag 数値データ「仕事の性質」[2]

04

統計で見る

job tag の統計データ欄の全国値。職業そのものではなく、対応する職業分類の統計です。

対応する主な職業分類: 厚生労働省編職業分類の「はん用・生産用・業務用機械器具整備・修理工」等
項目全国(職業分類単位)元の統計
就業者数401,150人令和2年国勢調査
賃金(年収)571.2万円令和7年賃金構造基本統計調査
労働時間(月)160時間令和7年賃金構造基本統計調査
年齢42.7歳令和7年賃金構造基本統計調査
1時間当たり賃金(一般労働者)2,674円令和7年賃金構造基本統計調査。残業代・賞与を含む
1時間当たり賃金(短時間労働者)1,449円令和7年賃金構造基本統計調査。残業代・賞与を含まない
求人賃金(月額)26.0万円ハローワーク求人統計 令和7年度
有効求人倍率5.63倍ハローワーク求人統計 令和7年度

出典: job tag「産業用ロボットの保守・メンテナンス」の統計データ欄(2026-10-28 確認)。job tag が令和2年国勢調査・令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成した値と、ハローワーク求人統計の値です[3]。都道府県別の値と留意事項は job tag で確認できます。

05

なるには・育成

入職の前に確認すること

  1. 入職に学歴や資格は特に必要とされないが、新卒では機械・電気・電子系の学部を卒業して入社するのが一般的、と job tag は解説しています。[1]
  2. 産業用ロボットの教示や検査等の業務には、事業者による特別教育が関係します。[1]
  3. 社内研修やメーカーの研修の後、先輩とペアで客先を回る OJT で経験を積むとされています。[1]

学歴(この職業で働く人が多いと感じる学歴)

高卒51.4
大卒43.2
専門学校卒18.9
短大卒5.4
高専卒5.4
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)2.7
高卒未満0.0
博士課程卒0.0

入職後の訓練期間

周囲の特別なサポートがなくても仕事ができるようになるまでの期間(回答の割合・上位3)

3年超~5年以下21.6
1年超~2年以下16.2
1ヶ月超~6ヶ月以下13.5

入職前の訓練期間が「特に必要ない」: 32.4%[2]。必須の条件ではありません。

06

知識とスキル

job tag「しごと能力プロフィール」の平均値(上位6項目)。

知識(0〜5)

機械2.97
工学2.30
コンピュータと電子工学2.27
生産・加工2.11
物理学1.86
数学1.78

スキル(0〜7)

job tag 数値データ(ver.7.00)でこの職業のスキル値は空欄です。推測で補っていません。

[2]job tag のデータには、一部の調査票でサンプルサイズ不足のフラグがあります(2021年度_A票)。

07

資格・講習・法令

法令で決まっている要件(朱)と、技能の証明として評価される資格(青)を分けています。法令の要件は、その業務を行う場合にだけ関係します。

特別教育

産業用ロボットの教示等の業務

ロボットの可動範囲内で教示等を行う場合。対象: 産業用ロボットの可動範囲内で行う教示等と、関連する機器の操作(駆動源を遮断して行うものを除く)。[5]

労働安全衛生規則 第36条第31号

特別教育

産業用ロボットの検査等の業務

運転中のロボットの可動範囲内で検査・修理・調整等を行う場合。対象: 運転中の産業用ロボットの可動範囲内で行う検査・修理・調整等と、関連する機器の操作。[5]

労働安全衛生規則 第36条第32号

技能検定(国家検定)

機械保全技能士

設備保全の技能の証明として(当サイトの補足。job tag の関連資格欄には記載なし)。令和8年度: 公益社団法人日本プラントメンテナンス協会が実施。2026年度は第1回(3級)・第2回(特級〜3級)。[6]

免許を受けた者や技能講習を修了した者など、決められた資格を持つ人でなければ事業者が就かせてはならない業務(労働安全衛生法 第61条第1項・施行令 第20条)。 危険・有害な業務に労働者を就かせるときに、事業者が行わなければならない安全衛生の特別の教育(労働安全衛生法 第59条第3項・労働安全衛生規則 第36条)。 具体的に必要な教育・資格は、業務の内容と勤務先の指示で確認してください。

08

よくある質問

設備保全の仕事との関係は?

job tag ではこの職業の別名に「機械保全工」「工場設備保全員」が挙げられています。設備保全の技能を証明する国家検定として、日本プラントメンテナンス協会が実施する機械保全技能検定があります(job tag のこの職業の関連資格欄には掲載されていません)。

スキルのデータが表示されないのはなぜ?

job tag の数値データ ver.7.00 で、この職業の「スキル」の値が空欄のためです。当サイトでは推測で補わず「データなし」と表示しています。

09

産業用ロボットの保守・メンテナンスと金型工を比べる

出典

  1. [1]独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月28日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成 shigoto.mhlw.go.jp/User/download
    利用条件: job tag 利用規約 第9条(ダウンロードデータは編集・加工・再集計等の二次利用が可能。ファイル名・バージョンを含む出典の記載が必要)
  2. [2]独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月28日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成 shigoto.mhlw.go.jp/User/download
    利用条件: job tag 利用規約 第9条(同上)
  3. [3]出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト)。job tag の注記による元の統計:令和2年国勢調査、令和7年賃金構造基本統計調査(いずれも job tag が加工して作成)、ハローワーク求人統計(令和7年度) shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/
    利用条件: job tag 利用規約 第8条(出典を明示した引用)。数値は職業ではなく職業分類単位の統計
  4. [4]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第14条・第59条第3項・第61条第1項」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000057
  5. [5]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第36条」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032
  6. [6]公益社団法人日本プラントメンテナンス協会「機械保全技能検定 試験要項」(2026-10-28 確認) www.kikaihozenshi.jp/points/

本文は上記の資料を当サイトが要約したものです(job tag の解説文の転載ではありません)。タスク・数値・別名・関連資格は job tag のダウンロードデータを加工して掲載しています。