Qualifications

製造業の資格と法令

法令で決まっている教育・資格と、技能の証明として評価される資格を、性質ごとに分けて整理しました。当サイトの掲載職業に関係するものに絞っています。

01

5つの区分

区分性質
就業制限業務免許を受けた者や技能講習を修了した者など、決められた資格を持つ人でなければ事業者が就かせてはならない業務(労働安全衛生法 第61条第1項・施行令 第20条)。
特別教育危険・有害な業務に労働者を就かせるときに、事業者が行わなければならない安全衛生の特別の教育(労働安全衛生法 第59条第3項・労働安全衛生規則 第36条)。
作業主任者一定の作業について事業者が選任し、作業の指揮などを行わせる者(労働安全衛生法 第14条・施行令 第6条)。働く人全員に必要な資格ではない。
技能検定(国家検定)働く人の技能を国が検定する制度。合格すると「技能士」と名乗れる。就業の条件ではなく、技能の証明として評価される(中央職業能力開発協会「技能検定の概要」)。
団体等の資格業界団体などが認定・実施する資格。法令上の就業要件ではない。

法令の要件は「その業務を行う場合」に関係します。同じ職業名でも、担当する作業によって必要な教育・資格は変わります。条文の正確な範囲は e-Gov 法令検索で確認してください[1]。

02

就業制限業務

就業制限業務

労働安全衛生法施行令 第20条第10号

可燃性ガスと酸素による溶接・溶断・加熱の業務

対象: 可燃性ガスと酸素を用いて金属の溶接・溶断・加熱を行う業務。[2]

関係する職業: 溶接工

就業制限業務

労働安全衛生法施行令 第20条第11号

最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転

対象: 最大荷重1トン以上のフォークリフトの運転(道路上の走行を除く)。[2]

関係する職業: 生産用機械組立

就業制限業務

労働安全衛生法施行令 第20条第6号

つり上げ荷重5トン以上のクレーンの運転

対象: つり上げ荷重5トン以上のクレーン(跨線テルハを除く)の運転。[2]

関係する職業: 溶接工、生産用機械組立

就業制限業務

労働安全衛生法施行令 第20条第16号

つり上げ荷重1トン以上のクレーン等の玉掛け

対象: 制限荷重1トン以上の揚貨装置、つり上げ荷重1トン以上のクレーン・移動式クレーン・デリックの玉掛け。[2]

03

特別教育

特別教育

労働安全衛生規則 第36条第3号

アーク溶接等の業務

対象: アーク溶接機を用いて行う金属の溶接・溶断等の業務。[3]

関係する職業: 金型工、溶接工

特別教育

労働安全衛生規則 第36条第1号

研削といしの取替え等の業務

対象: 研削といしの取替え、または取替え時の試運転の業務。[3]

関係する職業: 金属プレス工、NC工作機械オペレーター、汎用金属工作機械工(旋盤工など)

特別教育

労働安全衛生規則 第36条第2号

動力プレスの金型等の取付け・調整の業務

対象: 動力プレスの金型、シャーの刃部、安全装置などの取付け・取外し・調整の業務。[3]

関係する職業: 金属プレス工

特別教育

労働安全衛生規則 第36条第5号

最大荷重1トン未満のフォークリフトの運転

対象: 最大荷重1トン未満のフォークリフトの運転(道路上の走行を除く)。[3]

関係する職業: 生産用機械組立

特別教育

労働安全衛生規則 第36条第15号

つり上げ荷重5トン未満のクレーンの運転

対象: つり上げ荷重5トン未満のクレーンなどの運転。[3]

関係する職業: 溶接工、生産用機械組立

特別教育

労働安全衛生規則 第36条第19号

つり上げ荷重1トン未満のクレーン等の玉掛け

対象: つり上げ荷重1トン未満のクレーン・移動式クレーン・デリックの玉掛け。[3]

特別教育

労働安全衛生規則 第36条第31号

産業用ロボットの教示等の業務

対象: 産業用ロボットの可動範囲内で行う教示等と、関連する機器の操作(駆動源を遮断して行うものを除く)。[3]

関係する職業: 産業用ロボットの保守・メンテナンス

特別教育

労働安全衛生規則 第36条第32号

産業用ロボットの検査等の業務

対象: 運転中の産業用ロボットの可動範囲内で行う検査・修理・調整等と、関連する機器の操作。[3]

関係する職業: 産業用ロボットの保守・メンテナンス

04

作業主任者

作業主任者

労働安全衛生法施行令 第6条第2号

ガス溶接作業主任者

対象: アセチレン溶接装置またはガス集合溶接装置を用いる金属の溶接・溶断・加熱の作業。[2]

関係する職業: 溶接工

作業主任者

労働安全衛生法施行令 第6条第7号

プレス機械作業主任者

対象: 動力プレス機械を5台以上持つ事業場での、その機械による作業。[2]

関係する職業: 金属プレス工

作業主任者

労働安全衛生法施行令 第6条第18号

特定化学物質作業主任者

対象: 施行令 別表第三の特定化学物質を製造し、または取り扱う作業(除外あり)。[2]

関係する職業: めっき工

作業主任者

労働安全衛生法施行令 第6条第22号

有機溶剤作業主任者

対象: 屋内作業場などで有機溶剤(別表第六の二)を製造し、または取り扱う業務のうち省令で定める作業。[2]

関係する職業: めっき工

05

技能検定(国家検定)

技能検定(国家検定)

機械加工技能士

作業: 普通旋盤作業・数値制御旋盤作業・フライス盤作業・数値制御フライス盤作業・平面研削盤作業・円筒研削盤作業・ホブ盤作業・マシニングセンタ作業・精密器具製作作業。令和8年度: 前期に1・2級と3級(一部の作業)、後期に特級と3級(普通旋盤作業)。[5]

関係する職業: NC工作機械オペレーター、汎用金属工作機械工(旋盤工など)

技能検定(国家検定)

金型製作技能士

作業: プラスチック成形用金型製作作業。令和8年度: 後期に特級と1・2級(プラスチック成形用金型製作作業)。[5]

関係する職業: 金型工

技能検定(国家検定)

仕上げ技能士

作業: 治工具仕上げ作業・金型仕上げ作業・機械組立仕上げ作業。令和8年度: 前期に1・2級と3級(機械組立仕上げ作業)、後期に特級。[5]

関係する職業: 金型工、生産用機械組立

技能検定(国家検定)

機械検査技能士

作業: 機械検査作業。令和8年度: 前期に3級、後期に特級・1・2級・3級。[5]

関係する職業: 検査工(工業製品)

技能検定(国家検定)

金属プレス加工技能士

作業: 金属プレス作業。令和8年度: 前期に1・2級、後期に特級。[5]

関係する職業: 金属プレス工

技能検定(国家検定)

プラスチック成形技能士

作業: 圧縮成形作業・射出成形作業・インフレーション成形作業・真空成形作業・ブロー成形作業。令和8年度: 前期に1・2級(射出成形作業は実技を前期・後期実施)、後期に特級・1・2級・3級(射出成形作業)。[5]

関係する職業: プラスチック成形

技能検定(国家検定)

電子機器組立て技能士

作業: 電子機器組立て作業。令和8年度: 前期に1・2級と3級、後期に特級と3級。[5]

関係する職業: 電子機器組立

技能検定(国家検定)

鋳造技能士

作業: 鋳鉄鋳物鋳造作業 ほか。令和8年度: 前期に1・2級と3級(鋳鉄鋳物鋳造作業)、後期に特級。[5]

関係する職業: 鋳造工/鋳造設備オペレーター

技能検定(国家検定)

金属溶解技能士

作業: 鋳鋼溶解作業 ほか。令和8年度: 後期に1・2級(鋳鋼溶解作業)。[5]

関係する職業: 鋳造工/鋳造設備オペレーター

技能検定(国家検定)

めっき技能士

作業: 電気めっき作業・溶融亜鉛めっき作業。令和8年度: 前期に1・2級と3級(電気めっき作業)、後期に特級。[5]

関係する職業: めっき工

技能検定(国家検定)

機械保全技能士

作業: 機械系保全作業・電気系保全作業・設備診断作業(等級により異なる)。令和8年度: 公益社団法人日本プラントメンテナンス協会が実施。2026年度は第1回(3級)・第2回(特級〜3級)。[6]

関係する職業: 産業用ロボットの保守・メンテナンス

06

団体等の資格

団体等の資格

溶接技能者(溶接技能者評価試験)

JIS Z 3801(手溶接)・JIS Z 3841(半自動溶接)などの規格に基づく評価試験。適格性証明書の有効期間は1年で、サーベイランスと再評価で更新する[7]

関係する職業: 溶接工

出典

  1. [1]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第14条・第59条第3項・第61条第1項」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000057
  2. [2]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生法施行令(昭和47年政令第318号)第6条・第20条」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347CO0000000318
  3. [3]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第36条」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032
  4. [4]中央職業能力開発協会(JAVADA)「技能検定の概要」(2026-10-28 確認) www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken.html
  5. [5]中央職業能力開発協会(JAVADA)「令和8年度 技能検定(前期)実施職種(作業)一覧/同(後期)」(2026-10-28 確認) www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken/giken_jisshi_itiran.html
  6. [6]公益社団法人日本プラントメンテナンス協会「機械保全技能検定 試験要項」(2026-10-28 確認) www.kikaihozenshi.jp/points/
  7. [7]一般社団法人日本溶接協会(JWES)「溶接技能者資格 制度紹介」(2026-10-28 確認) www.jwes.or.jp/qualifications/wo/scheme/

条文の位置は e-Gov 法令検索(法令 API)で 2026-10-28 に確認しました。法改正で番号や範囲が変わることがあります。