J-07-05 / 07 組み立てる / Robot System Integrator

産業用ロボットの設置・設定

別名: 産業用ロボット組立・据付工、産業用ロボット設置・設定工[1]

工場などの生産ラインに産業用ロボットを設置して稼働させるため、機械の据え付け調整、初期設定、システムの構築を行う仕事。こうした業務を手がける企業は、ロボットシステムインテグレーター(ロボット SIer)とも呼ばれます。

Code / 図番
J-07-05
Stage / 工程
07 組み立てる
job tag 掲載名
産業用ロボットの設置・設定
統計の対応分類
はん用・生産用・業務用機械器具組立工
解説の更新年度
2019
Checked / 確認日
2026-10-28(job tag データ取得日)

主要な数値職業分類単位の全国値

賃金(年収)
522.5万円
年齢
42.3歳
有効求人倍率
1.66倍
就業者数
334,370人

物差しの両端は掲載19職業の値の最小と最大、灰色の目盛りは他の職業、朱の線がこの職業です。出典: job tag 統計データ欄[3](統計の詳細)

情報の区分

  • ①公式の本文・データで確認: job tag の解説・数値データ、法令の条文、技能検定の実施職種一覧など、出典の本文で確かめた内容
  • ②未検証: 出典の本文で確かめられていない内容。このページには掲載していません
  • ③当サイトの整理: 工程の区切り・設備の種類のまとめ方・職業の近さの計算など。事実ではなく見方の提案です
01

この仕事の要点

① 公式の本文・データで確認

  1. job tag の解説では、産業用ロボットは FA などの自動化システムに組み込まれて初めて機能を発揮するとされ、この仕事は自動化システムの構築、必要な部品の製作、ロボットティーチング、システムの組立・据え付けが主なものとされています。[1]
  2. ロボット SIer は全国に約 1,000 社あり、従業員 10 人から 200 人くらいの中小規模の企業が圧倒的に多い(2018 年 5 月時点。経済産業省・日本ロボット工業会の資料による)と解説されています。[1]
  3. 顧客の要望を聞いて生産ラインを設計し、ロボットとソフトウェアを選び、ティーチングとテストを経て、ロボットと一緒に働く従業員の教育まで担います(job tag のタスク)。[1]

工程の中の位置(当サイトの整理)

  1. 01 型をつくる
  2. 02 溶かして固める
  3. 03 圧して形にする
  4. 04 削って仕上げる
  5. 05 つなぐ
  6. 06 表面を整える
  7. 07 組み立てる
  8. 08 確かめる
  9. 09 設備を守る
02

仕事の工程図

job tag の解説とタスクを、作業の流れに沿って並べ直しました。

① 公式の本文・データで確認③ 当サイトの整理

  1. 工程 1: 要望を聞く

    どのような生産ラインにするか、顧客のユーザー企業から概要・要望・予算・期限を聞いて検討・協議する

    • どのような生産ラインにするか顧客のユーザー企業から概要、要望、予算、期限等を聞き、検討、協議する。72.7%
  2. 工程 2: ラインを設計する

    ロボットを使った生産ラインの基本設計を行い、ユーザー企業に説明・協議したうえで詳細設計を行う

    • ロボットを使った生産ラインに関して基本的な設計を行う。86.4%
    • 基本的な設計をユーザー企業に説明し、検討、協議する。86.4%
    • 生産ラインの具体的で詳細な設計を行う。90.9%
  3. 工程 3: ロボットとソフトを選ぶ

    詳細設計に基づいて既存のロボットを選び、適切なものがなければ開発を依頼する。生産ラインを制御するソフトウェアを選び、開発する

    • 詳細な設計に基づき、既存のロボット等を選択する。77.3%
    • 適切なロボットがない場合、新たなロボットの開発を開発会社、あるいは自社の開発部門に依頼する。72.7%
    • 一連の生産ラインを制御するソフトウェアを選択する。86.4%
    • 一連の生産ラインを制御するソフトウェアを開発する。63.6%
  4. 工程 4: 設置とティーチング

    必要に応じてロボットのハード・ソフトを修正・調整し、ティーチングを行う。複数の企業で開発する場合は共同で設置・設定する

    • 必要な場合、ロボットのハード、ソフトを修正、調整する。86.4%
    • ロボットにティーチング(機械学習、深層学習を含む)を行う。81.8%
    • 複数の企業で開発する場合、それら企業と共同で設置し、設定等を行う。81.8%
  5. 工程 5: テストと調整

    設計どおりの性能か、問題がないかを生産ラインでテストし、問題点・改善点があればロボット・機材・ソフトを修正・調整する

    • 設計通りの性能か、問題点がないか等、生産ラインをテストする。86.4%
    • 問題点、改善点がある場合、ロボット、機材、ソフト等を修正、調整する。86.4%
  6. 工程 6: 教育と文書

    ロボットと一緒に作業する従業員を教育訓練し、設計・開発・試験結果・マニュアルなどのドキュメントをつくる

    • 生産ラインでロボットと一緒に作業する従業員を教育訓練する。81.8%
    • ドキュメント(設計、開発、試験結果、マニュアル等)を作成する。81.8%
  7. 工程 7: 改良を提案する

    生産性・経済性・信頼性・精度を高めるための改良を提案し、ロボットの問題点を開発側に報告する。新しいロボットが出たら組み込むかを検討する

    • 生産性、経済性、信頼性、精度を高めるため、生産ラインの改良を提案する。81.8%
    • ロボットの問題点、改善箇所等を開発会社、あるいは自社の開発部門に報告する。72.7%
    • 新たなロボットが開発された場合、生産ラインに組み込むか検討する。72.7%

工程の区切りと並びは、job tag の解説とタスク一覧をもとにした当サイトの整理です。各工程の下の文は job tag のタスクで、数字はこの職業で働く人のうちそのタスクを実施している人の割合(実施率)[2]。

出典: job tag「産業用ロボットの設置・設定」の解説「どんな職業か」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

03

仕事の中身

job tag の解説は、主に生産工程で使われる産業用ロボットについて説明しています(危険な環境で作業を代行するロボットや、家事・介護を支援するロボットは対象外)。

① 公式の本文・データで確認

A

自動化システムの構築

産業用ロボットは FA などの自動化システムに組み込まれて初めて機能を発揮する。生産ラインの設計と、ロボット・制御ソフトウェアの選定・開発を行う

パソコン

B

部品の製作

システムに必要な部品を製作する

C

ロボットティーチング

ロボットに動作を教える(タスクの記載では機械学習・深層学習を含む)

D

組立・据え付け

システムを組み立て、生産ラインに据え付けて調整し、初期設定を行う

出典: job tag「産業用ロボットの設置・設定」の解説「どんな職業か」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

04

道具と設備

job tag の解説に挙げられた、よく使う道具・機材を設備の種類ごとに。種類から同じ設備を使う職業へ移れます。

① 公式の本文・データで確認③ 当サイトの整理

「job tag の記載」は job tag の解説の「よく使う道具、機材、情報技術等」の欄のとおりです[1]。種類のまとめ方と「同じ種類を使う職業」は当サイトの整理で、掲載19職業の記載どうしを照らし合わせたものです。記載がない道具を使わないという意味ではありません。

05

職場

① 公式の本文・データで確認

勤務先

  • ロボットシステムインテグレーター(ロボット SIer)。全国に約 1,000 社あり、従業員 10 人から 200 人くらいの中小規模の企業が圧倒的に多い(2018 年 5 月時点)
  • 広い意味では、複数の企業の協業や、ユーザー企業・ロボットメーカーの一部門がシステムインテグレーションを行う場合も含まれる

出典: job tag「産業用ロボットの設置・設定」の解説「どんな職業か」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

06

働く環境

「仕事の性質」の回答の平均(1〜5。数値が大きいほど、その状況が多い・強い)。

① 公式の本文・データで確認

立ち作業3.0
座り作業3.1
空調のきいた屋内作業3.7
空調のきいていない屋内作業3.3
屋外作業2.9
一般的な保護・安全装備の着用3.1
厳密さ、正確さ4.0
同一作業の反復3.2
他者とのかかわり4.5
グループやチームでの仕事3.3

出典: job tag 数値データ「仕事の性質」[2]

解説に書かれた職場の様子

  • 基本的に企業の中の職務で、労働時間や給与は各社の社内規定に準拠する
  • 給与をスキルの社内基準で決める会社もあるが、明確な基準を設けているところは少ない。中途採用では前職の報酬を基にする会社もある

出典: job tag「産業用ロボットの設置・設定」の解説「労働条件の特徴」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

07

統計で見る

job tag の統計データ欄の全国値。職業そのものではなく、対応する職業分類の統計です。

① 公式の本文・データで確認

対応する主な職業分類: 厚生労働省編職業分類の「はん用・生産用・業務用機械器具組立工」等
項目全国(職業分類単位)元の統計
就業者数334,370人令和2年国勢調査
賃金(年収)522.5万円令和7年賃金構造基本統計調査
労働時間(月)162時間令和7年賃金構造基本統計調査
年齢42.3歳令和7年賃金構造基本統計調査
1時間当たり賃金(一般労働者)2,474円令和7年賃金構造基本統計調査。残業代・賞与を含む
1時間当たり賃金(短時間労働者)1,776円令和7年賃金構造基本統計調査。残業代・賞与を含まない
求人賃金(月額)25.3万円ハローワーク求人統計 令和7年度
有効求人倍率1.66倍ハローワーク求人統計 令和7年度

生産用機械組立と、就業者数・賃金・労働時間・年齢に同じ統計値が掲載されています。対応する統計上の分類が共通のためで、これらの項目では職業の間の差は読み取れません(ハローワークの求人統計は値が異なります)。

出典: job tag「産業用ロボットの設置・設定」の統計データ欄(2026-10-29 確認)。job tag が令和2年国勢調査・令和7年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成した値と、ハローワーク求人統計の値です[3]。都道府県別の値と留意事項は job tag で確認できます。

08

なるには・キャリアの経路

① 公式の本文・データで確認

  1. 01

    入職

    学歴・資格は特に必要とされない。新卒は大学・高専・専門学校の機械工学・電気・電子系、情報系を卒業してロボット関連の職場に配属されるのが一般的

  2. 02

    法令の教育

    産業用ロボット(定格出力 80W 未満のものを除く)に関わる仕事に就く場合は、教示等と検査等の業務の特別教育を受ける。ロボットを導入する企業でも同様

  3. 03

    その先

    ステップアップした後は、後輩を育てる指導性も求められる(慢性的に人材が不足している業界とされる)

出典: job tag「産業用ロボットの設置・設定」の解説「就くには」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

学歴(この職業で働く人が多いと感じる学歴)

大卒55.0
高卒25.0
専門学校卒20.0
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)15.0
高専卒5.0
高卒未満0.0
短大卒0.0
博士課程卒0.0

入職後の訓練期間

周囲の特別なサポートがなくても仕事ができるようになるまでの期間(回答の割合・上位3)

1年超~2年以下30.0
3年超~5年以下25.0
5年超~10年以下20.0

入職前の訓練期間が「特に必要ない」: 40.0%[2]。必須の条件ではありません。

これからの変化

  • 80W 規制が緩和されて以来、生産ラインで人と並んで作業する協業ロボットが生まれている
  • コミュニケーションロボット・医療介護ロボット・自動搬送ロボットなども注目され、ロボットを組み込んだシステムを構築する技術者の役割はますます重要になるとみられる

出典: job tag「産業用ロボットの設置・設定」の解説「労働条件の特徴」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

未経験から選ぶ: 入職前の訓練・一人前までの期間・体への負担を全職業で比べる

09

知識・スキル・興味

job tag「しごと能力プロフィール」の平均値(上位6項目)と、この職業で働く人の興味の型。

① 公式の本文・データで確認

知識(0〜5)

機械3.00
設計2.85
工学2.65
コンピュータと電子工学2.50
事務処理2.35
物理学2.35

スキル(0〜7)

job tag 数値データ(ver.7.00)でこの職業のスキル値は空欄です。推測で補っていません。

[2]job tag のデータには、一部の調査票でサンプルサイズ不足のフラグがあります(2021年度_A票)。

必要とされる知識

  • ロボティクス(ロボット工学)に関する知識

求められる資質

  • 導入提案やユーザーのニーズの聞き取りなど、顧客企業と的確にコミュニケーションをとって適切な提案・設計ができる能力
  • 後輩を育てる指導性

出典: job tag「産業用ロボットの設置・設定」の解説「就くには」(2019 年度更新・2026-10-29 確認)を当サイトが要約[1]

興味の型

job tag 数値データでこの職業の「興味」の値は空欄です。推測で補っていません。

10

資格・講習・法令

法令で決まっている要件(朱)と、技能の証明として評価される資格(青)を分けています。法令の要件は、その業務を行う場合にだけ関係します。

① 公式の本文・データで確認

特別教育

産業用ロボットの教示等の業務

ロボットの可動範囲内で教示等(ティーチング)を行う場合。対象: 産業用ロボットの可動範囲内で行う教示等と、関連する機器の操作(駆動源を遮断して行うものを除く)。[5]

労働安全衛生規則 第36条第31号

特別教育

産業用ロボットの検査等の業務

運転中のロボットの可動範囲内で検査・修理・調整等を行う場合。対象: 運転中の産業用ロボットの可動範囲内で行う検査・修理・調整等と、関連する機器の操作。[5]

労働安全衛生規則 第36条第32号

関係する団体・機関

job tag の解説データの「関連団体」欄の一覧(名称とリンク先は job tag の記載のまま)[1]。資格・講習・業界の最新の情報は、各団体の案内で確認してください。

資格・講習・法令の一覧(条文の位置と対象の職業)

免許を受けた者や技能講習を修了した者など、決められた資格を持つ人でなければ事業者が就かせてはならない業務(労働安全衛生法 第61条第1項・施行令 第20条)。 危険・有害な業務に労働者を就かせるときに、事業者が行わなければならない安全衛生の特別の教育(労働安全衛生法 第59条第3項・労働安全衛生規則 第36条)。 具体的に必要な教育・資格は、業務の内容と勤務先の指示で確認してください。

11

よくある質問

① 公式の本文・データで確認

ロボット SIer とは何ですか?

job tag の解説では、産業用ロボットの自動化システムの構築・部品の製作・ティーチング・組立・据え付けを手がける企業をロボットシステムインテグレーター(ロボット SIer)と呼ぶことがあり、設置・設定だけでなく導入提案や組立も行うとされています。広い意味では、専業の企業だけでなく、複数企業の協業や、ユーザー企業・ロボットメーカーの一部門が行う場合も含まれます。

産業用ロボットの保守・メンテナンスとは何が違いますか?

設置・設定は、顧客の要望を聞いて生産ラインを設計し、ロボットとソフトウェアを選び、ティーチングとテストを経て稼働させるまでが中心です。保守・メンテナンスは、稼働しているロボットの点検・異常への対応・定期メンテナンスが中心です(いずれも job tag のタスク)。どちらも、ロボットの可動範囲内での教示等・検査等には特別教育が必要です。

12

近い職業と、その理由

技能・知識の得意な項目の並びが似ている順。共通する項目・設備・工程を根拠として示します。

③ 当サイトの整理

  1. 0.89

    ともに掲載職業の平均より高い: コンピュータと電子工学・工学・物理学。同じ種類の設備: CAD/CAM・コンピューター。隣り合う工程。

    比較表で並べる
  2. 0.69

    ともに掲載職業の平均より高い: 建築・建設・輸送・教育訓練。同じ種類の設備: CAD/CAM・コンピューター。

    比較表で並べる
  3. 0.55

    ともに掲載職業の平均より高い: コンピュータと電子工学・設計・建築・建設。同じ工程。

    比較表で並べる

近さは、job tag の製造の仕事に関わるスキル 22 項目と知識 12 項目の値を、掲載19職業の中で標準化して比べた値です(−1〜1。1 に近いほど得意な項目の並びが似ている)。当サイトの計算で、仕事の難しさや待遇の近さではありません[2]。

違いを解説したページ

職業マップで、産業用ロボットの設置・設定と他の職業の関係を見る

出典

  1. [1]独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 解説系ダウンロードデータ ver.7.01」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月28日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成 shigoto.mhlw.go.jp/User/download
    利用条件: job tag 利用規約 第9条(ダウンロードデータは編集・加工・再集計等の二次利用が可能。ファイル名・バージョンを含む出典の記載が必要)
  2. [2]独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月28日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成 shigoto.mhlw.go.jp/User/download
    利用条件: job tag 利用規約 第9条(同上)
  3. [3]出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト)。job tag の注記による元の統計:令和2年国勢調査、令和7年賃金構造基本統計調査(いずれも job tag が加工して作成)、ハローワーク求人統計(令和7年度) shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/
    利用条件: job tag 利用規約 第8条(出典を明示した引用)。数値は職業ではなく職業分類単位の統計
  4. [4]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第14条・第59条第3項・第61条第1項」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347AC0000000057
  5. [5]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第36条」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032

本文は上記の資料を当サイトが要約したものです(job tag の解説文の転載ではありません)。タスク・数値・別名・関連資格は job tag のダウンロードデータを加工して掲載しています。