Compare / J-07-05 × J-09-01

産業用ロボットの設置・設定と産業用ロボットの保守・メンテナンスの違い

ロボットのラインを設計して立ち上げるか、動いているロボットを守るか。job tag の公開データと法令の資料から、同じ項目で並べました。

01

要点

  1. 産業用ロボットの設置・設定は「組み立てる」、産業用ロボットの保守・メンテナンスは「設備を守る」の工程に位置づけています(当サイトの整理)。
  2. job tag の統計データ欄の賃金(年収)は、産業用ロボットの設置・設定の対応分類が522.5万円、産業用ロボットの保守・メンテナンスの対応分類が571.2万円です(令和7年賃金構造基本統計調査を job tag が加工。職業分類単位の値)。
  3. 法令上の教育・資格が関わる業務は、産業用ロボットの設置・設定では産業用ロボットの教示等の業務、産業用ロボットの検査等の業務、産業用ロボットの保守・メンテナンスでは産業用ロボットの教示等の業務、産業用ロボットの検査等の業務です(いずれも、その業務を行う場合)。
  4. job tag のスキル・知識の値から当サイトが計算した近さは 0.89(−1〜1)です。ともに掲載職業の平均より高い: コンピュータと電子工学・工学・物理学。同じ種類の設備: CAD/CAM・コンピューター。隣り合う工程。

産業用ロボットの設置・設定

工場などの生産ラインに産業用ロボットを設置して稼働させるため、機械の据え付け調整、初期設定、システムの構築を行う仕事。こうした業務を手がける企業は、ロボットシステムインテグレーター(ロボット SIer)とも呼ばれます。

産業用ロボットの保守・メンテナンス

生産ラインの産業用ロボットを点検し、故障を防ぎ、止まったときは原因を突き止めて復旧させる仕事。日常点検・定期点検(オーバーホールを含む)・故障対応の3つが柱です。

02

比較表

産業用ロボットの設置・設定 と 産業用ロボットの保守・メンテナンス の比較
項目J-07-05産業用ロボットの設置・設定J-09-01産業用ロボットの保守・メンテナンス
仕事
工程上の位置出典: 当サイトの整理07 組み立てる09 設備を守る
仕事の概要出典: job tag 数値データ ver.7.00工場などの生産ラインに産業用ロボットを設置し、設定する。工場などの生産ラインで産業用ロボットのメンテナンスを行う。
実施率の高いタスク上位3件
  • 生産ラインの具体的で詳細な設計を行う。(90.9%)
  • ロボットを使った生産ラインに関して基本的な設計を行う。(86.4%)
  • 基本的な設計をユーザー企業に説明し、検討、協議する。(86.4%)
  • 異常や問題がないか稼働状況を継続的に監視する。(94.3%)
  • 異常や問題があった場合、その場所に行き、状況等を確認する。(94.3%)
  • 異常や問題をマニュアル等に従い対処し、上司、ユーザー企業に報告する。(94.3%)
主な道具・設備設備の種類(当サイトの整理)出典: job tag 解説 ver.7.01
  • CAD/CAM・コンピューター
  • CAD/CAM・コンピューター
興味の型上位2・1〜5出典: job tag 数値データ ver.7.00job tag 数値データ(ver.7.00)でこの職業の興味の値が空欄ですjob tag 数値データ(ver.7.00)でこの職業の興味の値が空欄です
仕事の流れと職場
仕事の工程job tag 解説の要約。区切りは当サイトの整理出典: job tag 解説 ver.7.01
  1. 要望を聞く
  2. ラインを設計する
  3. ロボットとソフトを選ぶ
  4. 設置とティーチング
  5. テストと調整
  6. 教育と文書
  7. 改良を提案する
7 工程
  1. 資料を読み込む
  2. 日常のメンテナンスと立ち上げ
  3. 見守る
  4. 異常に対応する
  5. 止めて記録する
  6. 定期メンテナンス
  7. 改善と新しいロボット
7 工程
主な職場
  • ロボットシステムインテグレーター(ロボット SIer)。全国に約 1,000 社あり、従業員 10 人から 200 人くらいの中小規模の企業が圧倒的に多い(2018 年 5 月時点)
  • 広い意味では、複数の企業の協業や、ユーザー企業・ロボットメーカーの一部門がシステムインテグレーションを行う場合も含まれる
  • ロボットメーカー系・独立系のメンテナンス会社
  • ロボットシステムインテグレーター(SIer)
  • ロボットを使うユーザー企業(日々の点検)
キャリアの経路job tag 解説「就くには」の要約
  1. 入職学歴・資格は特に必要とされない。新卒は大学・高専・専門学校の機械工学・電気・電子系、情報系を卒業してロボット関連の職場に配属されるのが一般的
  2. 法令の教育産業用ロボット(定格出力 80W 未満のものを除く)に関わる仕事に就く場合は、教示等と検査等の業務の特別教育を受ける。ロボットを導入する企業でも同様
  3. その先ステップアップした後は、後輩を育てる指導性も求められる(慢性的に人材が不足している業界とされる)
  1. 入職学歴・資格は特に必要とされないが、新卒では大学・高専・専門学校の機械工学・電気・電子系を卒業して、メンテナンス企業やロボット SIer、ロボットメーカーに入るのが一般的。人手不足で、経験ある技術者の中途採用の機会は多いとされる
  2. 法令の教育産業用ロボットに関わる仕事に就く場合は、教示等・検査等の業務の特別教育を受けなければならない
  3. 研修と OJT社内研修やロボットメーカーの研修で基本を身につけ、先輩とペアで顧客企業を回る OJT で経験を積む
  4. 学び続ける変化の速い業界で新技術・新製品が次々に出るため、継続研修で技術を磨き続ける
統計(職業分類単位)
就業者数人・令和2年国勢調査出典: job tag 統計データ欄334,370401,150
賃金(年収)万円・令和7年賃金構造基本統計調査522.5571.2
労働時間時間/月・同上162160
年齢歳・同上42.342.7
求人賃金(月額)万円・ハローワーク 令和7年度25.326.0
有効求人倍率倍・ハローワーク 令和7年度1.665.63
統計が対応する職業分類はん用・生産用・業務用機械器具組立工はん用・生産用・業務用機械器具整備・修理工
入職と育成
学歴(最も多い回答)出典: job tag 数値データ ver.7.00大卒 55.0%高卒 51.4%
入職前の訓練が「特に必要ない」回答の割合40.0%32.4%
入職後の訓練期間(最も多い回答)1年超~2年以下 30.0%3年超~5年以下 21.6%
正規の職員・従業員就業形態の回答割合(複数回答)95.0%81.1%
仕事の性質(1〜5)
立ち作業1〜5出典: job tag 数値データ ver.7.003.03.3
座り作業1〜53.13.0
空調のきいていない屋内作業1〜53.33.1
屋外作業1〜52.92.5
一般的な保護・安全装備の着用1〜53.13.8
厳密さ、正確さ1〜54.03.8
同一作業の反復1〜53.23.2
他者とのかかわり1〜54.54.3
スキルと知識
スキル(上位3)0〜7出典: job tag 数値データ ver.7.00job tag 数値データ(ver.7.00)でこの職業のスキル値が空欄ですjob tag 数値データ(ver.7.00)でこの職業のスキル値が空欄です
知識(上位3)0〜5
  • 機械 3.00
  • 設計 2.85
  • 工学 2.65
  • 機械 2.97
  • 工学 2.30
  • コンピュータと電子工学 2.27
資格・法令
法令上の教育・資格が関わる業務業務の内容による出典: 労働安全衛生法令
  • 産業用ロボットの教示等の業務
    労働安全衛生規則 第36条第31号・ロボットの可動範囲内で教示等(ティーチング)を行う場合
  • 産業用ロボットの検査等の業務
    労働安全衛生規則 第36条第32号・運転中のロボットの可動範囲内で検査・修理・調整等を行う場合
  • 産業用ロボットの教示等の業務
    労働安全衛生規則 第36条第31号・ロボットの可動範囲内で教示等を行う場合
  • 産業用ロボットの検査等の業務
    労働安全衛生規則 第36条第32号・運転中のロボットの可動範囲内で検査・修理・調整等を行う場合
技能の証明になる資格出典: 技能検定・団体資格当サイトで確認した範囲では該当なし
  • 機械保全技能士
    技能検定(国家検定)・設備保全の技能の証明として(当サイトの補足。job tag の関連資格欄には記載なし)
同じ統計値(分類が共通)データなし(理由を表示)
  • 統計は職業ではなく、job tag が対応づけた職業分類の値です。分類が共通の職業どうしは同じ値になり、差は読み取れません。
  • 「仕事の性質」「スキル」「知識」は job tag の調査回答の平均値です。数値の差が小さい場合、違いがあるとは言い切れません。
  • 法令上の教育・資格は、その業務を行う場合にだけ関係します。
  • 太字は比較中の職業で値が最も大きいもの(3 職業の比較では「最大」と表示)です。大きいほど良いという意味ではありません。

3つ目の職業を加えて比べる

出典

  1. [1]独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)作成「職業情報データベース 簡易版数値系ダウンロードデータ ver.7.00」職業情報提供サイト(job tag)より2026年10月28日にダウンロード(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/download)を加工して作成 shigoto.mhlw.go.jp/User/download
    利用条件: job tag 利用規約 第9条(同上)
  2. [2]出典:job tag(厚生労働省職業情報提供サイト)。job tag の注記による元の統計:令和2年国勢調査、令和7年賃金構造基本統計調査(いずれも job tag が加工して作成)、ハローワーク求人統計(令和7年度) shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/
    利用条件: job tag 利用規約 第8条(出典を明示した引用)。数値は職業ではなく職業分類単位の統計
  3. [3]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生法施行令(昭和47年政令第318号)第6条・第20条」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347CO0000000318
  4. [4]e-Gov 法令検索(デジタル庁)「労働安全衛生規則(昭和47年労働省令第32号)第36条」(2026-10-28 確認) laws.e-gov.go.jp/law/347M50002000032
  5. [5]中央職業能力開発協会(JAVADA)「令和8年度 技能検定(前期)実施職種(作業)一覧/同(後期)」(2026-10-28 確認) www.javada.or.jp/jigyou/gino/giken/giken_jisshi_itiran.html